猪群山へ向かって(9:50)
山田山荘で一休みして、庭園を少し散策して・・・
それでは、出発です。山田さんや真玉猪群会の皆さんが整備した登山道を登り始めました。
登山道の両側には、カエデや桜やミツマタが植林されて、それぞれの木には木の名前を書いた札がつけられています。
山田さんご夫婦のお話を聞きながら楽しく歩きます。それにしてもこれだけの大事業を進めて来られた山田さんや猪群会の方々に感謝ですね。
下の画像は、炭窯跡で白炭(備長炭が有名)とよばれる火力の強い炭を焼く窯の説明をする山田さんです。白炭を作るには、冷却用の水が近くにあることが条件だったそうです。・・・勉強になりました。 |
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山田さんによる炭窯跡の説明(9:58) |
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大石に刻まれた明治の杉植林記録(10:11) |
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大正・昭和の松植林記録 |
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立石・常盤遺跡(10:18)
目の前に現れた巨石。山田さんの説明によれば、洪水に悩む村人のために鬼が山の上からここまで運んできたが、ここでこの石を担いでいたサルナシの蔓が切れてしまい、運搬を諦めたのだそうです。大きさは11m程はありそうな巨石です。
それにしても大きな石ですね。この石を運んだ鬼はどれくらいの力持ちだったんでしょうね。サルナシの蔓の大きさはどれくらいだったんでしょうね。
この近くには、沢山のサルナシの蔓が生育しているそうです。
ここから振り返ると、美しい真玉の谷が眼下に広がっていました。その絶景をしばし眺めながら一休みしました。
スパランド真玉から1時間10分の距離です。 |
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一休みして絶景を振り返りました |
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いのむれ会登山記念プレート |
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いっぷく望(ミニストーンサークル)(10:37)
山田山荘から47分ほどで絶景ポイントの「いっぷく望」へ到着しました。お天気のせいですっきり見通せませんが、眼下に出発地点のスパランド真玉も見えました。
ここは「ミニストーンサークル」とも呼ばれ、信仰や占いに使われた場所と言い伝えれれています。中央に人の通れる通路があり、少し小ぶりの石が立てられています。
猪群山の頂上には、ストーンサークルと呼ばれる巨石が立っていますが、そのミニ版といったところでしょうか。
ここからの絶景を楽しみ、石の不思議を思いながら少し汗ばんだ体を冷やしました。 |
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猪群山三角点に到着(10:55) |
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猪群山頂環状列石へ到着(11:04) |
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ストーンサークルの入り口でお清めの塩をふっていただき神域へ入らせていただきます。お清めの塩はいのむれ会の山田さんが準備してくれました。
【説明標識転記】
猪群山頂の環状列石中央の巨石を中心に、直径は東西二三メートル、南北四二メートルの円状をなす。円周には一六個の巨石を配置している。
更にその外周には、直径約七〇メートルの円状を成す様に二四個の石が配置されている。その外周には、高さ一〜二メートル、周囲二七九メートル土坡をめぐらしている。
この内側が神域であって、いつの時代かの祭祀遺跡と思われる。
昔からこの神域には、女人の立ち入りを禁じている。
中央の巨石の頂上にはくぼみがある。くぼみの水は、海の潮の干満とともに満ち干があり、この中には金魚が住みついているが、これを見ると盲目になるという伝説がある。
神域の西方の高地で、雨乞いの時の千把焚はおこなわれていた。 |
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山頂からの眺望は鷲巣岳、両子山他国東半島の峰々が見渡せます。眼下には、これから向かう尾の群れ山や中山仙境が見えました。
そうそう、点在する巨石に方位磁石を近づけると、針が大きく振れます。石は多くの鉄を含み、磁気を帯びているようです。もしかしたら隕石かも?
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林の中の急斜面を飯牟礼神社目指して下る |
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鳥居前に立つ急斜面コース下山メンバー |
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さあ、第一経由ポイントの猪群山ストーンサークルを通過しました。向かうは、飯牟礼神社(いいむれじんじゃ)です。下山ルートは2つあり、一つは急な立木の斜面を下ります。もう一つは、擬木の階段で整備されたルートですが、整備された登山道を下るグループと急斜面を下るグループに分かれて下ることにしました。
私は、急斜面の道を下ります。急斜面のグループは、途中蜂の巣を突いたか、ハチに襲われ、大日向、後藤、高橋が刺されてしましました。今時ハチがいるとは?
おおよそ20分ほどで飯牟礼神社の鳥居まで下りました。擬木コースのグループは、40分ほどで到着しました。
さて、ここから、飯牟礼神社に向かいます。
12:02飯牟礼神社境内に到着しました。ここで昼食タイムとしましょう。 |
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コーヒーサービス奮闘中の南さん |
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南さんのいれたコーヒーをいただく面々 |
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12:40飯牟礼神社を出発しました。飯牟礼神社の参道の石段を下ると愛嬌のある仁王さんが立っています。
この仁王さんの所在は、真玉町大字臼野字山畑。像高は、阿形151cm、吽形158cm。
飯牟礼神社は、なかなか歴史を感じさせる神社でした。麓の旧家に伝わる話として紹介されているお話では、下宮が行幸所、山腹には中宮が鎮座し、上宮が猪群山頂の「おみせん」で、山全体を神域とする三所祭祀。主祭神は彦火々出見命(山幸彦)とされる。(あくまでもお話の域です。)
境内には、大きな石造牛が祀られています。一般的には菅原道真公を祀る神社にセットで牛が祀られています。ここ飯牟礼神社も菅原道真公を祀っているのでしょうか。 |
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参道を下り行くと、鳥居が倒れていました。柱には寛文13年と刻まれています。寛文13年は西暦1673年。今から340年前に建てられた鳥居ですね。倒れたままがしのびな気がします。
文政3年(1820年)と刻まれた垣も立っています。
今は荒れはて、参拝者もめったに上って来ないであろう参道を下って行きます。
途中、参道の左手にはかつては水田だったろうと思わせる石垣に囲まれた荒れ地が続きます。その中に鉄のイノシシ罠が置かれていました。そういえば、猪群山の裾のだからイノシシが多いんでしょね。
やがて、臼野の道へとおりつきました。 |
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参道わきにあった石の祠 |
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臼野港から上ってくる道へ出た(12:51) |
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